剛速球

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今年のプロ野球はセ・パ共に話題の新人が特に投手部門で多いですね。

中には、プロ野球史上では類いまれなる、投手部門でも打者部門でも高く将来性を買われ、現状双方の部門でその期待に応えている大谷選手の様な選手もいます。

私は、普段はプロ野球に余り興味は有りませんが、こと話題の新人投手たちの登板する試合結果をニュースが報じていると、ついつい目がテレビに向いてしまいます。

大谷選手も、プロ野球OBの解説者たちの評価を聞くと、投手出身の解説者は、現状でも160キロのスピードを記録できる豪速球に更に磨きをかけるために投手として専念して欲しいと言いますし、野手出身の解説者は、大谷選手の打撃センスは抜群なので野手として打撃に専念して欲しいと、これだけ専門家から両部門で期待されている新人は、私の知るかぎり初めてです。

いつの日か投手か、打撃部門に専念するために野手に転向するか、判断を下さねばならない日が来るかも知れませんが、出来るだけ長く二刀流を続けて、プロ野球に新たな道を切り開いていって貰いたいと思います。

同選手は、現状決してコントロールが良いとは言えず、それが原因で失点することも多い様ですが、それを気にすることなくここ一番の時は豪速球で勝負するところは、物怖じしない若さを感じ、私にはとても好感が持てます。

経験を積むに連れて、変化球でストライクを取りにいったり、打者のタイミングを外したりする技を身につけていけば良いと思います。



我が身を振り返りますと、大谷選手と比べる術も有りませんが、高校時代に一時医学部に進学するか、文科系に進学するか迷った時期が有りました。

結果的には経済学部に進み理論経済を専攻しましたが、医学に対して興味を持っていたことは、私が体験した三回の生死の間をさ迷う闘病を、自分なりに分析するのに大いに役立ったと思います。

三回の大病の最初は34歳の時のに患ったくも膜下出血で、二回目は55歳の時に患った中咽頭癌、三回目が58歳の時に患った癌の左鎖骨上への転移です。

いずれの場合も私は発病に至るまでの典型的な兆候は見られませんでした。

くも膜下出血は、どちらかというと血圧の高い人間が発症する確率が高いようですが、私はどちらかというと低血圧の部類に属し、中咽頭癌に至っては発症者の95%が喫煙者で日々アルコールを摂取している人だということでしたが、私はどちらにも該当しませんでした。

くも膜下出血を患ったときはまだインターネットなど身近に有りませんでしたので退院後国内外の文献を読み漁り自分なりに原因究明に努めました。中咽頭癌を患ったときは、入院中に家内にインターネットで関連文献をプリントアウトして病院に持参して貰って読んでいる私の姿を見て医師がびっくりしていました(笑)


自分なりの分析では、私は常に目標に向けて最短距離で到達することを信条としていました。詰まり、野球で例えると速球を重視していたのですね。

しかし、実社会で速球だけで勝負しようとするとそれなりにストレスがかかり、一言でいうとストレスが中長期的にかかり続けたことによって免疫力が弱まりくも膜下出血の場合は脳動脈瘤が破裂し、中咽頭癌の場合はミクロレベルの癌細胞を消失させることが出来ず発病したのではないかというのが私の達した結論でした。

三回の大病を経て、漸く目標に向けて最短距離で進むことも大切ですが、少し遠回りをする重要性も分かって来たような気がします。

野球で言えば変化球の重要性ですね(笑)


三つ子の魂は本質的には変わらないですが、三回の生死をさ迷う体験からの学習を活かして行きたいと思います。




都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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