いろいろな酒席

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闘病してから長らく酒席というものは出来るだけお断りして来ていましたが、今年になってから多くの酒席に顔を出すようになりました。

私自身はアルコールは飲みませんが、もともと人と交わることが好きなので、洋の東西を問わず酒席に参加して皆と楽しく歓談する楽しさに健康を取り戻した喜びを感じます。

しかし、酒席と言っても欧米社会の酒席と日本社会の酒席とは大分異なります。

私が感じる一番大きな違いは、欧米社会では個人的に飲む時は別として公の集まりでは皆自己責任で飲むことと、人に無理強いしないこと、更に、酒席での言動に対しては一切言い訳がきかないという面が強いと思います。

無論、欧米でも酒の席で逸脱する人間もいないことは無いですが、そういう人間は自己コントロール能力に欠け社会性が無いという厳しいレッテルを貼られる傾向が強いです。

一方日本はどうでしょう?

酒の席で不適切な言動が有ったとしても

『あれは酒の席の話だから』、『酔った勢いで言ったことだから』、『飲みすぎた上での言動なので』

等々全てが本人ではなく酒が悪者になり、アルコールというものをコントロール出来ないということに対する自己責任が欧米社会ほど問われない社会です。

欧米とは正反対に本人のみならず周りも酒の席での出来事は大目に見ようという傾向が強い社会だと思います。

私が三井物産に勤務していた時代にプラント輸出先の国のプラントオーナーが来日した時、会食に同席していた三井物産の人間が同行していた女性がご夫人じゃないことを知り、軽い気持ちで

『どういうご関係ですか?』

と質問したことがありました。

その場は何とも無く終わりましたが、翌日の約束のミーティングに出てこないので担当者がホテルに電話をしたら、

『昨日の会食事に私と同伴の女性に対する不適切な質問があったので本日のミーティングの出席は取りやめる』

との回答があったそうです。

私もその場に居合わせ実際にその質問も聞いていましたので、先方の言い分は内心ちょっとおかしいのではないかと思いましたが、三井物産の幹部がわざわざホテルまで謝罪に行って機嫌を直してもらったということがありました。

今年になってから週に2-3回は酒席に顔を出すようになりましたが、私自身が一滴も飲まないので観察眼はより鋭くなりました。

その中でやはり日本人の公の席での酒の飲み方は相変わらずなところが目に付きますね(笑)

同じ類が群れあう村社会的な体質の中の『甘えの構造』が強く出ているのだと思います。

『酒は百薬の長』ともいいますが『酒は魔物』とも言うことを心掛け、飲むならもっと自己責任のもとで飲むべきでしょう。

世界には酒にまつわる多くの歌があり日本にも

“忘れてしまいたいことや どうしようもない寂しさに つつまれた時に男は 酒をのむのだろう。 飲んで 飲んで飲まれて飲んで 飲んで飲み疲れて眠るまで 飲んで やがて男は 静かに眠るのだろう”

などカラオケの定番の曲がありますが、やはりお酒は

『The Days of Wine and Roses(邦題 酒とバラの日々)』

などの美しいメロディーをバックに和やかに飲む方のほうがスマートなのではないでしょうか?(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=lGA6b-DoX4c






都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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いろいろな酒席 への2件のフィードバック

  1. 滝沢 栄輔 のコメント:
    楽しい記事拝見、容姿、生き方、、ネービーの信条は「スマート」
    • 都倉 亮 のコメント:
      ネービーとは帝国海軍のことだと存じますが、陸軍に比べてとてもスマートだったと聞いています。

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