SNSの有効利用

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今年になって昨年とは比べ物にならないぐらいいろいろなところから様々なお申し出を頂くようになりました。

私が闘病中に纏めた本の出版の話しから講演依頼、そして医学研究者などからの共同研究の申し込みなども新たに加わりました。

これは昨年後半から定期的に私のことが全国誌に紹介されたこともさることながら、日々配信しているブログがきっかけになっているケースも多いようです。


ブログも単に配信していた時期はさほど反響はありませんでしたが、夏以降フェースブックを始めとするソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に連動させたことにより、短期間のうちに北は北海道、南は沖縄まで強力なネットワークが構築され、更にそのネットワークは海外にまで広がりました。

私の英語で書いているブログは米国、スウェーデンの大学の研究者の目に留まり、先方から大病を患っている患者の精神的なケアを行うプロジェクトに私の体験をいろいろ参考にしたいのでコラボレーション(共同研究)したいとも申し入れも受けて現在遣り取りをしています。

日本の大学、研究者からも同様のアプローチを受けていますが情報の遣り取りには格段の差があります。

欧米の研究者との遣り取りは殆どがフェースブックを始めとするソーシャルネットワーク・サービス(SNS)及びスカイプ(インターネットを使った電話システム)で行われ、毎週数時間の個人若しくはグループで国際会議を行っています。

これら全てはインターネット上の無償サービスで行われるので通信コストは一切かかりません。

関係者とは一度も会ったとこはありませんが、面識が無いどころか週に数回モニターを通して顔を見ながら話したり会議をしているので、僅か二、三ヶ月で旧知の仲のようになりました(笑)

更に、こうしてSNSを有効利用すると物事の進み方が従来の通信手段と比べると比較にならないほどはかどります。

一方国内の状況はどうでしょう。

よくてメールの遣り取りです。

SNSに関しては知らない若しくは利用したこと無い人が圧倒的多数でメールも組織によっては使用制限があるようでファックスの遣り取りも余儀なくされています。

私はファックスというものは既に化石と位置づけていましたので家の固定電話についているファックス機能しかありませんでしたが、家庭用では大量の資料を受けることは出来ないので、仕方なく一台購入しました。

毎日大量の情報が送られてきますが、こちら側も用紙を補充しなければならずなかなか大変です。

しかも、送られてくるデータもPDFファイルなどと違い鮮明ではなく、過日送られてきた人のプロフィールの写真は真っ黒で判別できませんでした(笑)

日本と欧米の比較になりますが、このソーシャル・ネットワーク・サービスの活用法でも顕著ですが、新しいものに対する取り組みが日本は常に欧米諸国に比べて後手、後手だと思います。

いい意味で言えば『慎重』ということになるのでしょうが、私は

『巧遅は拙速にしかず(幾ら正確でも遅ければ多少雑でも速いものには勝てない)』

という考え方を支持しますので、日本の大組織は全ての面においてもっとスピード感を増す必要があると思います。

なぜ大組織というかといえば、日本の社会は体制に近ければ近いほど意思決定に時間がかかる傾向が強いのが顕著な社会だからです。


過日私の古巣の三井物産のOB及び現役社員と会食しましたが、そのうち8割がフェースブックを始めとするSNSは未経験とのことでした。

2割の経験者も日々殆ど利用していないとのことでした。

この数字は若い社員を入れれば変わってくると思いますが、それでも組織全体の社員がSNSが利用している比率は一般社会の比率に比べて格段と低いことは間違いないと思います。

これは何も三井物産だけに限ったことではなく、日本の体制に近い組織に属する人間に共通した傾向です。


フェースブックの利用人口だけでも今年中には世界人口の2割ぐらいに達するといわれている中で日本を代表する組織の社員がSNSに対する認知度がここまで低いことには驚きを禁じえませんがこれが現実なのです。

未経験のみならずSNSに対する知識の無さに愕然としました。

私が三井物産の現役社員だった頃、三井物産の情報網はCIAを上回るなどと言われていました。

確かにハード面では世界各地に支店があり更に関連会社などを入れると情報網は全世界張り巡らされています。

しかしソフト面の情報の質からいうと現在のSNS経由の情報の方が精度が高い情報を獲ることが出来ます。

また、ハード面にあれだけの巨額な投資を行って得られる情報に比べSNSで得られる情報と費用対効果で比べると天と地ほどの差があります。

中東諸国でも昨年長年の圧政がSNSの力で次々と転覆されていきました。

体制側がSNSの持つ強大な力に全く気付いていない間に市民の間では最強の武器として育っていたのです。

インターネットが普及した時に人類はインターネット経由得られる今までになかった情報量多さに驚愕しました。

しかし、その内に余りにも多い情報量に戸惑い取捨選択方法に悩み始めました。

そこで発達したのが検索技術で、今や検索機能を駆使せずに自分の欲しい情報を手に入れることは出来ません。

ありとあらゆるSNSも活用次第で『毒にもなれば薬』にもなります。


SNSの最適な有効利用の仕方を様々なプロジェクトを通じて模索中です。







都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 生活 タグ: パーマリンク

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