労働力不足

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少子高齢化により日本の労働不足が不足するという問題が取りざたされ、政府、学者、官僚を中心にいろいろな対策について述べられていますが、いずれも机上の話が延々と繰り返されています。

何よりも問題なのは話ばかりで行動が遅々として全くといっていいほど伴わないことです。

以前ブログでも書きましたが、ある外国人が私に日本の政治家は NATO だと言ったことがありました。

私が

『NATO?North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)のこと?』

と聞くとウィンクしながら

『いや、“NO Action Talk Only(口だけで行動が伴わない(有言不実行)”のことだよ』

と言って笑っていました。

確かに有言不実行、総論賛成各論反対の繰り返しで建設的な方向に進まない政治家、官僚、学者の発言には辟易するのを超え大きな危機感を覚えます。

少子高齢化の問題に関しましては、私もとても大きな関心を持っており講演などでもいろいろ私の意見を述べさせていただいておりますが、労働不足の問題に付いては主に

1.定年退職した人たちの活用。
2.女性の活用。
3.移民政策の真剣な検討。


の必要性を強調しています。

これらのことに関しては、いずれブログで私の考えも述べさせていただこうと思っていますが、1.の『定年退職した人たちの活用』に関しては既に民間ベースで鋭意進めている組織があります。

聖路加国際病院の日野原理事長が2000年に発足させた

『新老人の会』

がそれです。


日野原先生が新老人の会を立ち上げられたのは2000年9月ですが、現在13、000人を超える規模の組織になりました。

『新老人の会』はいろいろな面で日本社会の将来に対して大きな貢献をする組織だと思っています。

現在日本で労働力不足ということがこれだけ社会問題になっている中、具体的な対策が後手、後手になっていますが、そういう意味でも日野原先生のお考えは日本の労働力を向上させる上でもとても意義があると思います。

日野原先生は、一般社会で物理的な年齢だけでその人の健康状態、仕事に対する意欲、能力などを一切考慮せず一線を退かせること自体がとても不自然だとお考えです。

私も60歳などという物理的な年齢は現在の長寿社会からいえばまだまだ働き盛りで、それを60歳に達したというだけで第一線から退かせることは馬鹿げていると思います。


新老人の会は75歳以上をシニア会員、60歳から74歳までをジュニア会員としています。

詰まり、正会員は75歳以上なのです。


この考え方は、60歳になったからといって社会の一線から退くことなく74歳までは大いに社会貢献をすべきだという日野原先生の現実的且つとても時代にとって有益な考えが背景にあります。

確かに、肉体的にも精神的にも充実した知識、経験の溢れる人たちを年齢が60歳になったという理由だけで第一線から退かせています。

その結果、そういう人たちが海外で外国企業の貴重なる戦力になっている現実に鑑み、もっといろいろ政府、官僚、学者たちも机上の空論を述べることのみならず具体的な行動に移すべきです。

因みに私が経営していた会社では、入社も4月とは決めず年中必要な人材を必要な人数だけ募集していましたが、定年制度も設けていませんでした。

理由はとても単純です。

費用対効果面だけからみても

* 4月にまとめて採用しても必ずしもニーズがあるとは限らない。
* ニーズに応じて必要な能力を持ち合わせた人間を必要な人数雇用するのが最適。
* 学卒の人間に一から教えて仕事を覚えさせるよりも仕事に熟達した60歳以上のやる気のある人間に引き続き やりがい をもって働いてもらった方が遥かに効率的。


という判断のもとです。

私は昨年日野原先生から『新老人の会の国際部』に関する仕事を手伝って欲しいと依頼されました。

日野原先生は『新老人の会』を世界的な視野で考えておられ、現在既にブラジル、オーストラリアにも支部があります。

しかし、昨年9月に左鎖骨上リンパ切に癌の転移が発見され急遽入院して手術及び化学療法と放射線の併用治療を受けなければならなくなったためそのままになっていました。

先月末に事務局の人たちと打ち合わせを行い今後時間が許す限りいろいろお手伝いすることにしました。

私は現在13,000人の会員を2015年に30,000人にすることを前提に私の考えを纏めて日野原先生に送りました。

日野原先生からは是非ともその線でやって欲しいと言われています。


具体的になりましたらブログでもご紹介します。

日本の労働者不足の解消に貢献することに加え、ご老人の方々により大きな生きがいを持っていただけるための壮大なプロジェクトです。

その節は是非とも皆様方にも応援して頂きたいと思います。




都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 日記 タグ: パーマリンク

労働力不足 への2件のフィードバック

  1. 都倉さんへ のコメント:
    新老人の会期待しています。
    • 都倉 亮 のコメント:
      有り難うございます。

      3月中に大きなうねりが生まれます。

      ご期待下さい(^^)

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