禁煙のすすめ

Pocket

日本は喫煙に関しては厳しくなってきたとはいえ、まだまだ喫煙に関しては欧米の禁煙が徹底している国々に比べたらおおらかな国だと思います。

分煙に関してもまだまだ徹底していないところが多く、非喫煙者にとっては眉をひそめたくなります。

一番驚くのは病院に関してもまだ喫煙コーナーがあることです。

以前お見舞いに行った都内の有名な病院も中庭に喫煙コーナーがあり、何とそこには患者のみならず医師、看護士もタバコを吸いに来ていました。

私が入院していた総合病院は、さすがに喫煙コーナーはありませんでしたが入院患者が病院の外で喫煙している入院患者の姿が結構目立ちました。

さて、2008年8月に私が患った中咽頭癌の95%は喫煙者で常時飲酒している人間だということです。

タバコに関しては、私は35歳で独立企業したときにきっぱり止め、飲酒に関してはお付き合い程度の生活を20年間続けていました。

そういう意味では私は残りの5%の中に入り、病気を告知された時

『何故自分が』

というやるせない思いで一杯でした。

私の主治医の喫煙、飲酒に関する見解をご参考までにご紹介します。

喫煙に関しては

『自殺未遂に等しい』

と全く喫煙者に対する理解は示しません。

飲酒に関しては

『ビールをコップに一、二杯、週に二回ぐらいならオーケー』

とのことです。

私が

『それでは飲んでいるうちに入りませんよ』

と笑って言ったことがありますが、主治医は

『それは分かっています。そういっても毎日一、二杯は飲むことは想定内です。完全に禁止すると隠れて飲む人がいます。また、酒は自分も飲みますが、なかなか酒量は自分でコントロールできないのが経験則で分かっているので、敢えて厳しい基準を設定しているのです』

と、苦笑いしながら言っていました(笑)

それだけ厳しく指導しても、8割の患者は退院して時を経ると喫煙、通常飲酒を再開するらしいです。

そして、再発するとまた助けを求めに来るというパターンだそうです。

喫煙者の皆さんに私から一言申し上げます。

『タバコは今すぐに止められることをお勧めします。中咽頭癌を患い放射線治療を受ける場合、身体のどの部位よりも激しい痛みが伴います。多くの患者がこれほど辛い治療を受けるなら治療を止めたいというぐらい過酷な治療です』

後は皆さんの判断にお任せします(笑)

私は主治医に 理想的なライフスタイル と言われましたが、その私が中咽頭癌にかかったのですから皮肉なものです。

更に、私の場合発見された時点で中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4の進行癌だったので2年以内に転移、再発する可能性が80%以上で3回目の正月を迎えられることは微妙と言われました。

しかし、一番リスクが高いといわれた二年間に転移、再発はありませんでした。2010年の元日も無事迎えられました。

2009年の大晦日の11:45分からはじまる番組 ゆく年くる年 の除夜の鐘の音を聴きながら、私ほど新年に向けたカウントダウンをワクワクしながら見ていた人間も少ないかも知れません(笑)

そして、もはや転移の可能性は極めて低くなったと主治医と固い握手を交わしてその後の経過観察に臨んでいましたが、昨年8月のペット・CT検査(癌の最新検査)で左鎖骨上リンパ節への転移が発見されました。

私は極めて冷静に受け止めましたが、主治医はかなり落ち込んでいました。

私が落ち込んでいる主治医に

『しかたが有りません。今出来るベストなことをやって下さい』

と言っているのを家内が聞き、帰宅後

『とても医師と患者の会話とは思えない会話』

と、言っていました(笑)

まあ、このように世の中机上の数字と言うものは参考にはなっても絶対的なものではないのです。

寧ろ、統計数字に捕らわれる余り実生活に支障を来たしている人をよく見かけます。統計数字はあくまでも参考程度にすることをお勧めします。

統計数字もさることながら、私のもとに来る多くのお便りの中で 難病を患った患者 が異口同音に悩まされているのが医師の言葉です。

医師の言葉が 死刑宣告の言葉 になって希望を失って私に最後の希望をかけてお便りを下さる方々の数は並大抵の数ではありません。

私はそういう方々に対しては

『医師の言葉は、所詮その医師の知識と経験則の中の言葉に過ぎません。大きな力から比べれば医師の言葉など無に等しいと思います。私も医師の言葉に従っていたらもはや数回死んでいました。医師の言葉は参考にするとしても決してあなたの運命を決める言葉にさせてはなりません』

という趣旨のことをお答えしています。

世の中の医師には、

『あなた方の言葉は 福音 にもなれば 死刑宣告の言葉 にもなる』

ということをもっと認識して貰いたいものです。

そして、目の前の患者に接する時に、単に病んだ患部、臓器の持ち主と言うことではなく、心を持った一人の人間だと言うことを忘れずにいて欲しいと思います。

私のもとには病気を患っている現役の医師や医療関係者やご家族からもお便りを頂きます。

驚くことに同僚の医師や医療関係者が信じられないという内容も含まれます。

患者と接する時に患者の人間の尊厳を重んじない医師は、

『死が第三者のものではなく自分のものとして忍び寄ってきた時に』

大きな代償を払うことになるでしょう。



都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 健康 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です