語学の上達法

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日本に居住している外国人たちに良く

『日本語を覚えるのに一番良い語学学校はどこ?』

という質問を受けます。

私は冗談半分に

『それは間違いなく相撲部屋に入門することです』

と答えます(笑)

相撲部屋には一般人は入門できないという点では冗談ですが、日本語の上達には私が知っているどの語学学校よりも優れているように思います。

皆さんも外国人力士達の話す日本語に驚かれませんか?

出身国がアジアであろうがヨーロッパ、東欧の国々であろうが日本語の発音からしてほぼ完璧です。

私が入会している東京にある複合施設に外国人力士達が時折会員に招かれて来ています。

紹介を受けて話をすると、短期間に覚えた日本語にも関わらず『発音のなまりの無さ』以外にもその流暢さには驚かせられます。

私がある力士に

『通訳はいるのですか?』

と聞いたら、即座に

『通訳は兄弟子の拳固です』

という答えが返ってきたのには、そのユーモアのセンスも含めて感心しました。

要は、大部屋で日本語以外一切通用しない世界で、間違えると兄弟子から愛のムチが飛んでくるようですが(笑)、日本語以外一切通用しない環境の中に24時間、365日身を置く事で、通常の語学学校のレッスンでは身につけることの出来ない日本語を身につけることができるのです。

しかし、それは逆もしかりである言葉を覚えたければ集中してその言葉しか使えない環境に身をおけば、日本の一般の学生が中学校から大学の教養課程までの間に身につく英会話力は一ヶ月で身に付きます。

私は14歳まで二度に亘り11年間ドイツで過ごし、ドイツではアメリカンスクールに通学したため日本語、英語、ドイツ語が同時並行的に身に付きました。

この三ヶ国語はほぼ同レベルで使いこなせますが、もし日本の一般的な大学卒業レベルの英語会話力と比較した場合は、そのレベルなら20ヶ国語程度はこなせます。

つまり、殆ど役に立たないレベルということですね(笑)

私が13年間勤務した三井物産では海外に行く資格を取るためには社内検定英語試験に合格しなければ原則海外出張も行かせて貰えませんでした。

社内検定試験には大体一年から三年ぐらい時間をかけて懸命に合格基準に到達するように勉強します。

それでは試験内容はどの程度の難易度なのかと言うと、真面目に勉強すれば一ヶ月で合格するレベルの難易度です。

現に私の下に配属されて検定試験に合格していなかった若手社員は全員一ヶ月の集中トレーニングで検定試験に合格しました。

『都倉メソッド(方法)』

と言われましたが、その方法は極めて単純な方法でした。

先ず試験前の一ヶ月の内の4回から5回ある週末は私の自宅で合宿しました。

英語のトレーニングを始める前にそれぞれの社員に

『何故検定資格に合格する必要があるかということ、その為には何をしなければならないかを明確に頭の中で視覚化させました』

この目的意識を明確にすることが一番大切なのです。

後は一切日本語は禁止して英語で二泊三日我家に合宿して月曜日に一緒に出社するということを繰り返しただけです。

三井物産時代に私の下に配属になった社員で語学検定に合格していなかった社員は100%この方法で合格しました。

我田引水はこのくらいにして本題に戻ります(笑)

今場所優勝した大関把瑠都関の出身国はバルト三国の最北のエストニアです。

日本には馴染みの余り無い国かも知れませんが、バルト三国は北からエストニア、ラトビア、リトアニアとバルト海を挟んでそれぞれフィンランド、スウェーデン、デンマークと強い経済的な結びつきを持っています。

1944年から94年までソ連に併合されていましたがその後独立し2004年にはEU(ヨーロッパ連合)に加盟しています。

私が2010年まで経営していた会社はオリジナル北欧家具を日本の居住環境、日本人のライフスタイル合うようにデザイン、生産、輸入、販売を手掛ける会社でした。

日本では余り知られていませんが北欧家具の多くの生産拠点はバルト三国にあります。

当社はバルト三国ではリトアニアとの取引が一番多く、一時期日本企業の中でリトアニアからの輸入額が最大の会社でしたがエストニアにもOEM生産工場がありました。

何回か訪れましたがとても素朴で親日的なお国柄で時間の流れもゆったりとした人口130万人余の小さな国です。

私が現地の工場を訪れた際に良く聞かれたことは、

『貴方は柔道、空手は何色の帯ですか?』

という質問でした。

詰まり、何段かと聞かれているわけです。

日本人男性は誰でも武士道に根差し、柔道と空手の心得があると思っていたようです(笑)

日本人男子で草食系と言われている人たちはエストニアを訪問する際は柔道の特訓をして行ったほうがいいかも知れません。

柔道の合宿はお引き受け出来ませんが(笑)

遠いエストニアから日本に来て、日本人でも馴染みにくい角界に身をおき見事幕内優勝を勝ち取った把瑠都(バルト)関。

おめでとうございます。

Palju õnne. Balti

余り役に立たないエストニア語です(笑)








都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 国際交流 タグ: パーマリンク

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