繰り返し

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世の中繰り返すべきことと繰り返すべからずこととが有ります。

前者の一つはは私の座右の銘でもある

『継続は力なり』

物事を習得するために日々継続して行く日常的な努力だと信じます。

一方、繰り返すべからずこととは何でしょう。

私は、それはひとえに

『失敗から学ばないこと、学習しないこと』

だと思います。

私の敬愛している聖路加国際病院の日野原理事長は今年101歳になられますが、ご自身の多大なる影響力を考え、これまで実名を出して政治的な発言に言及されることは殆どありませんでした。

しかし、昨年12月に時の総理に対して実名を出し『その資質』に対して苦言を呈しておられます。

以下、TPP問題に対して総理の言動に対する日野原先生の新聞に寄稿された文章を引用します。

『しかし、総理の言葉には失望しました。「参加する」ではなく「参加の協議に加わる」、そちらへ重心を傾けるとでもいう極めてあいまいな表現であり、足を引っ張られまいとする逃げ口上にも聞こえました。

このあいまいさは世渡りの術なのでしょうか?首相の出身の政経塾で教えられたのでしょうか?どんな困難に直面しても、日本国家の有るべき道を守ろうとする発言ではありません。首相はもっと早く意思を表明すべきでした。日本中がかたずをのんで中止している時に、あのような歯切れの悪い表現に終わったことは非常に遺憾に思います。中略

首相もまた、言葉を使うプロフェッショナルと言うことを自覚し、勇気を持って行動をして欲しいと思いました。どのような決断であれ、トップに立つものは明確な言葉を用い、ひるむことなくリーダーシップを発揮しなければならないと思います』

と言う内容でした。

私は昨年ブータン国王が国賓として来日した際の宮中晩餐会を欠席して同僚議員の政治資金集めパーティーに出席した防衛相の問題に付いて下記のようにブログで触れました。

『その後のニュースでその現役閣僚は党から厳重注意を受けたと言う事ですが、私は、大切なのはその場限りの厳重注意云々の問題ではなく、この問題の根の深さは当該閣僚は全く事の重要さを認識することなく通常の日本の社会に蔓延している村社会の考え方に基づき行動したにすぎないことにあると思います。』

更に、同防衛相自らが勝るとも劣らぬ失言をした沖縄問題に関して、不適切な発言をした防衛省幹部を更迭して自らは職にとどまった事に対しても次のような趣旨のことを述べました。

『局長は更迭人事、防衛相は現職に留めると言う首相判断は納得の行くものではない。このままでは野党が黙っていなく国会運営にも支障をきたすので、しかるべき時期がきたら本人が一番傷つかない形で交代させると言う落としどころを探しているのであろう』

と。

13日に首相の言葉をかりれば

『最善且つ最強の布陣』

といわれる改造内閣が発表されました。


『消費増税シフト』

を鮮明にして国民に理解を求めるというのが大義名分の改造内閣のようですが、しっかりと防衛相の人事交代もなされました。

防衛相交代問題はもはや小さな話題になりさがっていて、これは政府与党の思惑通りなのでしょうが、こんな永田町論理に国民が愚弄させられることが繰り返されることに歯止めをかけなければなりません。

新防衛相に対する政治評論家のコメントが印象的でした

『今回の防衛相人事は面白いですよ。新防衛相は長年難しい婿養子という立場に耐えてきた人です。絶対に前任者と違って失言はしませんよ』

一国の閣僚人事に対する評価がこの程度の国である現状から脱却しなければなりません。

都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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