不名誉な記録

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皆さんは日本で13年連続、年間三万人を超える数字を更新続けている記録は何だかご存知でしょうか?

それは悲しいかな 『年間の自殺者の数字』 なのです。

2007年に自殺総合対策大綱が施行されましたが、内容は極めて机上の空論に終始した表面的かつ全く本当に『生きる希望を失った人間の心』を理解したものとは思えぬ極めてお粗末内容です。

これは私が個人的にその内容がどうのこうの言っているのでは無く、実際にその効果が5年間全く無いことによって証明されています。

近く本件に関する私の意見を聞きたいという政府関係機関で話をする機会がありますので、私の体験に基づいた話をいろいろ伝えてこの不名誉な記録を一日でも早くしかも激減させる具体策を講じることを実行させたいと思います。

因みに、自殺の最大の原因は大きな病を患い、それに端を発して

『生きることに対する希望を失っていく』

ということに起因しています。

自殺者の原因の三大疾患は癌、脳血管疾患、心臓病です。

私はこの内の二つ、34歳の時にくも膜下出血、55歳の時に中咽頭癌さらに昨年その癌の転移を体験しました。

自殺者の一番多い年代というと50代と60代が圧倒的に多いのです。

上記数字だけを見ていても他人ごととは思えませんが、私自身2008年から二年に及んだ癌との闘病生活で、死がすぐ手の届く所まで近づいていたことを実感していた時期がありました。

それは本当に、生と死が今にも切れかかりそうな最後の細い絆一本で辛うじてつながっていた時期でした。

ちょっとしたことでその最後の絆は切れていたでしょう。

天の意思でその絆が切れずに保たれたことは幸いでした。


昨日大きな病を患っている方のご家族からかなり深刻な相談メールが届きました。

内容の重大さに鑑みメールに電話番号も記載されていましたので、夜お電話しました。

皆さん昨年の9月に私のことが掲載された『イキイキ』と新年に掲載された『致知』の記事を読んでくださっていたので、私の闘病に関してはある程度の知識をお持ちでした。

最初二十分ぐらいご家族の方とお話したあとご本人とお話しました。

ご本人は60代後半の女性の方でした。

約一時間半その方のお話を伺いました。私がその間お話したのは10分程度でしょう。

話の内容は現代の医療体制のことも含む非常に大きな深刻な問題が絡んでいました。しかし、多くのことは前向きに進みました。

その方も最後に

『あんたが会いに来てくれれば自殺しないよ』

と約束してくれました。

お安いご用です。今週お目にかかりに伺うことをお約束をしました(笑)

手作りの郷土料理をご馳走して下さるそうです。

電話を切ったあと、ホッとしたのか一時間ほど転た寝をしてしまい、目が覚めたのは夜中の一時過ぎでした。

しかし、とても爽やかな目覚めでした(笑)

そして朝から普段通り活動が出来るのも、あの全ての希望と浴を失ったと思っていたどん底にいた時に

『生と死を繋いでいる最後の絆が切れなかったお蔭』

なのです。

多くの人間の閉ざされそうになった心を開かせるのは、役人や学者の作った

『机上の空論』

ではなく、パンドラの箱に最後まで取り残された

『希望という名の妖精』

なのです。

私自身がどん底の状態にいた時に最後に宿ってくれた

『希望という名の妖精』

を、多くの人たちにお届けするという私に与えられた責務の大きさを再認識した夜でした。










都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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不名誉な記録 への1件のフィードバック

  1. 熊野南 のコメント:
    日本における年間行方不明者数も過去10年間10万人から8万人の間で推移しております。(警視庁生活安全局の統計による)。http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H22_yukuehumeigaiyou.pdf

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