二次元の恋人

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草食系男子という言葉が一般的に使われて久しいですが、過日何気なくテレビを観ていた時に非常に気になる若者へのインタビュー及びそれに対する若者の回答を目にしました。

インタビュアーの

『恋人はいますか?』

という質問に対して

『二次元の恋人はいますが三次元の恋人はいません』


そして

『三次元の恋人は面倒くさいし今後とも欲しいとは思いません』

という回答でした。

詰まり、コンピューターグラフィックの世界での恋人はいても、現実の世界での恋人はいないということです。


自然界の生き物は子孫を残すために雄は雌に強さを強調し、雌も優勢な種を残すために強い雄を選ぶと言われています。

自然界の法則に従うと、草食系男子は肉食系男子に分が悪いようですが、現実の世界での恋人に興味が無いということではそれ以前の問題で、話はそれどころではありません(笑)

私はブログで、フェースブックを始めとするソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)は人類が手にした初めての真の意味での情報収集並びに共有、配信手段であることを度々強調してきました。

SNSの力により昨年中東諸国を始めとした国々で長年の圧政で苦しんでいた国民が短期間のうちに市民革命を次々と成し遂げました。

日本においても、間違いなくSNSは日本国民に真の意味での情報収集並びに共有、配信を可能にするでしょう。

そして、多くの国民が今まで限られた情報源のもとでしか得られなかった情報を、多面的な情報網から得ることを可能にするでしょう。

多くの日本国民が得ている海外の情報は、日本メディア各社の海外支店などの独自の取材による情報は極めて少なく、ほとんどの報道の情報発信源はごく少数の欧米の巨大メディアの情報を基にしています。

その情報を日本のメディア各社が多少加工して、それぞれの媒体で報道しているわけですから、国民の得る情報はそれこそどの媒体経由で得た情報も大同小異の情報になっていまします。

ところが、独自の情報源を持っている欧米メディアの報道は、同じ事を取り上げても全く報道内容や見解が異なる場合が多々有ります。

そこで初めて情報分析が可能となるのです。

SNSはこう言った一元管理された情報から日本国民を開放し、更に今まで叶わなかった情報収集、共有並びに配信をメディアの力を借りることなく可能にしたと思っています。

しかし、私はSNSの情報収集、共有並びに配信に限り無い可能性を見出しつつもそれが二次元の世界の話に終わったのでは

『二次元の恋人の話』

とあまり変わらないのではないかと思います。

サーバースペース(情報空間)で得たり共有したり配信した情報を三次元の現実の世界ので再確認する作業は必要不可欠だと思います。

ともすれば、二次元の世界でのやりとりと三次元の世界のやりとりとでは微妙な温度差があることを私はWEBビジネスを通じて痛感しました。

私が経営していた会社は2000年初頭にインターネット経由のエンドユーザー向けた直販に進出しました。

多くの企業はインターネット経由ものが売れることなど有り得ないと考えている時代で、目立ったところでは当時まだ苦労していたアマゾンぐらいしかなかった時代でしたので、他社よりかなり先行することができました。

2008年の段階では当社のWEB部門のメルマガ購読者数50万人を超えていました。

2013年にはWEB部門の売上が全社の90%という計画の下に株式を上場する計画でしたので、私自身本社とは別なところにあったWEB部門の事務所に日参し、WEB事業の運営に深く関わりました。

そこで学んだことの大切なことの一つは、インターネット上のやりとりと実際にお目にかかった時のやりとりとではお客様の仰っていることが大きく異なることが度々あったことを体験できたことです。

対面的な議論が不得意な日本人の多くには、二次元の世界でのやりとりは非常にやりやすいのだと思います。

インターネットの世界ではとてもストレートにものを仰るお客様も当社の企画したさまざまなイベントで実際にお目にかかってみると、

『普通の恥ずかしがり屋で控えめな典型的な日本人』

であったというケースもしばしばありました。


私が今年は昨年SNSで知り合った人たちと積極的に三次元の世界でお目にかかりたいと思っているのは、その人たちと

『二次元の恋人』

の関係で終わりたくなく、現実の世界でも

『同じ志』

を共有したいと思っているからです(笑)


今年は可能な限り積極的に動きますので宜しくお願い申し上げます。



都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 文化 タグ: パーマリンク

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