明日は今日より素晴らしい

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土曜日から日曜日にかけて久しぶりに一泊だけ帰宅しました。本日の雑誌の取材の最終準備の為だったのですが私がブログで癌の転移のことを書いたこともあり、家に手紙でのお便りも数通頂いていました。

昨今殆どがメールでのお便りで多いときは一日100通ぐらいのご相談を頂きますが、基本的に24時間以内にお返事をすることにしています。

直筆のお手紙には直筆で返信することを心掛けているのですが、今回は時間的な制約があったのでワープロでお返事を書かせて頂きました。

ご相談頂いた方の一人は私と同年代の方で、一年前に患った食道癌の予後が順調でなく、全ての将来の夢も目標も失ってしまっていることが記されていました

そして、現在は私自身が癌の転移で手術を受け、引き続き化学治療と放射線治療を受けているので、毎週水曜日に連載していた 癌との闘い をお休みさせて頂いておりますが、それを熱心に読んで下さっていて、どうして中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4の進行癌で三大治療を受け、最大リスク期間の二年間を無事乗り越えこれからという時に癌の転移が見つかり、同様のつらい三大治療を受けているのに これだけ強くいられるのか と言うことも書かれていました。

その方もつらい経験をされていますが、癌という病気は本当に手強い病気で治ったと思っても形を変えて更に強力になって再び襲って来たり、残念ながら現代医学ではまだ分からないことだらけです。

私が多くの相談に対してお答えすることは、私が自分の過去の体験と現在の癌との闘いの中でどうして現在普通の精神状態で居られるのかということを一言で言えば、心身共にどん底の経験を経てそこから這い上がる過程で、自分なりに最後まで希望を保てたという点に尽きるとおもいます。私は仮に医師にどんなことを言われても、残されていたわずかな希望の力で生と死を結んでいた 最後の絆を 切らさずに済んだからです。

希望というものは漠然としていても簡単にもてるものではありません。しかし、癌と闘っている自分を客観的に捉えて分の生きる意味を見出し、それに向けて目的意識を持つと、自然と自分が天に召されるまでにやるべきことが見えてくると思います。自分のやるべきことが見えてくるとそこには生きがいそして希望が生まれてきたのです。

私の場合は、天が私に新たな命を授けて下さったのは、同様もしくは大病で希望を失っている人達に私の体験を幅広く伝えていくことだと思いました。それに向けて生きがいそして希望を見出しています。

精神神経免疫学というまだ科学的に証明されていないことが多い分野ですが、最先端の研究では人間の免疫と心ををコントロールしているのは脳で、心の在り方を前向きなものに変えることによって免疫力も高まるという数多くの臨床データが出ています。

私は、将来この分野が癌のみならず現在の医学で解明されていない多くの難病の解明の鍵を握っている分野だと思っています。

話はお手紙を下さった方に対する私の返事の件に戻りますが、返信の最後に私とその方と同世代で、やはり食道癌の手術をして見事カムバックした桑田佳祐さんの歌の歌詞を引用しました。

彼は月光の聖者達という歌の中で心を揺さぶるような声で次のように歌っています

今はこうして大人同士になって無くした夢もある・・・・

確かに私も一時期はすべての夢と目標を失いないましたし、その方も現在同様の思いをされています。

しかし、歌詞は更に続きます。

今がどんなにやるせなくても明日は今日より素晴らしい

と。

私も明日は今日より素晴らしい日であることを信じています。

都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 健康 タグ: パーマリンク

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