抗癌剤治療

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過日癌と診断された人から、医師から抗癌剤治療を勧められているが私の意見を聞きたいということでお目にかかりました。

先月、全国誌の 『生き生き』で私の3年間の癌との闘病記を掲載して頂いてから、それまでよりも相談してくる人の数が増えました。

しかし、まだ癌というと 死の宣告 という風に受け取り希望を失っている人達の数からしたら、私がアドバイスできる範囲は全国で苦しんでいらっしゃる方々の1%どころかコンマ以下の端数単位の人達なので、折角 『生き生き』で私のことを全国的にご紹介下さったのですから、今後更に活動範囲を大幅に広げて一人でも多くの人達の心の支えになりたいと思います。

さて、現在西洋医学的に一番認められている癌の三大治療は大きく分けると手術、放射線治療、化学療法(抗癌剤治療が中心)となります。

それぞれの治療がメリット、デメリットを持ち合わせていますが患部を確実に廓清(かくせい:取り除くこと)が出来るのは手術です。しかし、病巣が手術のしにくかったり手術の出来ない場所にある場合は、手術と放射線治療・化学療法が併用されるか手術はしない場合があります。
手術ほど確実に病巣を廓清させることは出来ませんが、手術が出来ない場合もしくは手術で取りきれなかった部位を放線療法・化学療法でフォローアップするのです。

因みに、私が2008年8月に 中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4の進行がんが発見されたときは、医師に

『手術が一番確実ですが、手術範囲があまりにも広いために身体機能の最低50%程度を失います』

と言われ、放射線・抗癌剤の併用治療を受けました。後に手術も受ける結果となりましたが。

ですから、話を冒頭の人からの質問に戻りますと、いきなり医師が抗癌剤だけで治療しようということは私には考えにくく、いろいろ質問したのですが、その方は怖くて聞けなかったとおっしゃいました。

話を伺うと、その医師は物事をどちらかというと高い視点で専門用語を駆使して一方的に話されるタイプの医師だったようです。

そこで私は、次のようにアドバイスしました。このアドバイスは皆様方にも当てはまりますので必ず癌の治療は受ける前に自分なりに納得されてから受けてください。

*質問をしても、医師が患者に分かる言葉で説明できない場合は、その医師は臨床医としては失格な医師です。ビジネスの世界で言えば自社の行うサービスを顧客に理解させられないのと同じです。そういう時は皆様納得されてそのサービスをお受けになりますか?

*そういう場合はすぐに他の専門病院への紹介状を書いて貰ってください。これは一般的に言うセカンド・オピニオンで、納得のいかない場合はいち早くほかの医療機関、医師のセカンド・オピニオンを聞くべきです。

*大切なことは、特に日本の医師と患者は異常なほど上下関係で結ばれているので、医師に遠慮して分からないままその医師の治療を受けて後で後悔するケースを私も良く聞きますが、それは絶対にしないことです。丁重に他の医療機関の意見も聞きたいと申し出れば済むことです。ご自身で言えなければご家族の方かお知り合いにでも頼まれたらよいでしょう。

*繰り返しますが、ここで納得のいかない治療を受けて結果が芳しくなく後からいろいろ病院を転々として後悔している方が驚くほど多いのです。自分で納得した治療の結果と、納得しないまま受けた治療の結果では、結果が芳しく無いときの後悔が雲泥の差となります。

その、抗癌剤治療を勧められた方に対して医師が言わんとしたことは、私は想像はつきますが、私が聞いたわけではなくその方が全く理解していないので、再度お聞きになることを勧めました。

相談を受け相当数の患者が、最初から都倉さんの話を聞けばよかったと言われますが、もしそういう機会があれば喜んでアドバイスしますが、難しいことではありません。勇気を出して自分の病気を理解しようと努力し、そのためにはどういう治療が一番適しているかということに関する、自分の一番わかりやすい専門家(医師)のアドバイスを受けるだけです。

そして、手術にしても放射線治療にしても抗がん剤治療ににしても必ず患者の同意書がありますのでそれを事前に熟読させてもらうことです。

因みに抗癌剤治療同意書の最後に、「この治療が有効かどうか予測する方法はありません。治療を続けながら検査を行い、効果があるかどうか判断します」とか書かれてれてあるのですよね。
治療方法に納得されて、この現代の医学ではわからないという部分だけは仕方がないので同意するというのなら別ですが、治療方法も納得せず、このような文言が記載されている同意書に署名するとしたら、患者側の不勉強も否めないと思います。

都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 健康 パーマリンク

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