白衣の天使

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昨今医療関係で病名を始めとするいろいろなことの呼び方が変わって来ていますが、私が個人的に一番慣れないのは 看護婦を看護師と呼び方を変更したことです。以前は女性を看護婦、男性を看護士と呼んでいましたが圧倒的に女性のほうが多かったので看護婦が医師のアシスタントとして患者との窓口としての役割を果たしていました。

今も男性の数は増えたと言っても圧倒的に女性のほうが多く、私はいまだに意識的に女性は看護婦さん、男性は看護士さんと呼んでいます。

過日入院して左腕神経叢(そう)の手術をして神経や筋肉を切ったため、術後二日間ぐらいは何とも形容し難い激痛に苦しんでいた時も、担当の看護婦さんのみならず時間が来て交代する看護婦さんも実にきめ細やかな対応をしてくれました。

術後は発熱により身体がともほてっていて氷枕を後頭部に枕代わりにすると楽になるのです。逆に同じ氷枕を長時間しているとぬるくなり、かえって気持ち悪くなるのですが、昼夜を問わず新しいものに換えてくれたり、身動きが出来ない状態で床擦れしないように定期的に向きをずらしてくれベッドと患部の間に敷いてあるタオルの高さを調整して床擦れを防いでくれたり。それよりも何にも増して必ず

「都倉さん。お辛くないですか?」「お辛くなったらいつでもナースコールで呼んで下さいね。すぐに伺いますから」

というような、苦しんでいる患者の心を癒す一言があるのです。

全ての看護婦さんが同様ではないかも知れませんが、勤務は早番、遅番、夜勤ありととても不規則で物凄い激務です。

そして、病院の入院患者は基本的に病気でイライラしているい患者が多く、私が入院しているときも夜中にお年寄りが看護婦さんに

「なぜナースコールをしているのにもっと早く来ないんだ!」

と怒鳴りつけている声が廊下に響き渡り目が覚めたこともありました。

そういう時の対応も怒っている相手を刺激することなく上手く落ち着かせることに注力している様子が窺えました。

日常のビジネスの世界でクレーム客の言うことを聞かずに一方的に自説を主張して、クレームをこじらせている多くのお客様対応、クレーム係、電話オペレーターの人達に数日間看護婦さんたちの仕事ぶりを研修させたら、お客様対応は格段に向上することは間違いないと思います。

病院の評判は一般的には医師の質で評価されがちですが、同様に看護スタッフを始めとしたサポーティングスタッフの存在を考慮しなければならなりません。

特に患者との一番の直接的な接点となる 白衣の天使の看護婦さんの 存在は何にも代えがたく大きなものだと思います。




都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 日記 タグ: パーマリンク

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