お盆休み

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いよいよお盆休みが始まりましたね。

昨日の朝のニュースでは、朝から帰省ラッシュで各交通機関はキャンセル待ちの状態だと報道されていました。

ひるがえって今朝のニュースでは、お盆休みのUターンラッシュが明日から始まり17日にかけてピークを迎えると言っていました。

昨日が帰省ラッシュ、明日からUターンラッシュ。




この報道に接して、会社を経営していたころのスウェーデン人との遣り取りを懐かしく思い出しました。

私が経営していた会社は、

北欧のモダンカジュアル家具を、北欧のオリジナリティーを損なうことなく日本人のライフスタイルに合うようにデザイン、生産、輸入、販売を手掛ける会社で、その分野に於いては日本を代表する会社でした。

当社の一番の人気商品 グランビックは 1997年、1998年と二年連続 グッドデザイン賞を受賞した商品で 年間30,000セット以上売れていた商品です。皆様の中にもご存知若しくはご使用頂いている方もいらっしゃるのではないかと思います。

北欧諸国の人々はとても真面目で几帳面な人が多く、仕事面でもたった一つを除いては。非常にやり易い面が多かったです。 

その たった一つを除いては と言うのは、お互いの 夏休みの長さの違い なのです(笑)

スウェーデンを始めとする北欧諸国の人々は概ね夏休みを長く取ります。 平均すると 三週間ぐらい ではないでしょうか?

大体7月中は仕事にならないと言っても過言じゃ有りませんでした。

6月ぐらいになると、取引先の会社から 7月中は会社を閉鎖するとか工場の稼動を休止する というような連絡が入り始めます。その為に、工場が休止になる前に生産調整をして必要量をあらかじめ休みに入る前に出荷して貰っていました。

全国に200店舗を超える販売店と約10万人のインターネットのお客様がいらっしゃいましたので、 北欧の夏休み は関係なく商品を切らすことは出来なかったからです。

そして、北欧の取引先は休暇明けの8月になると 俄然猛烈に 働き始めます。 長い夏休みで鋭気を養いやる気満々なのです(笑)

そういう中、当社の海外取引先担当の社員が下記のような お盆休みの連絡を北欧の会社にした時の ことです。

お取引先各位、

当社は今週の金曜日は仏教の お盆 という行事に関連して休業となります。多くの日本人はこの期間に先祖の霊を祭るためにお墓参りを行います。中略 就きましては、今週の金曜日は休業となりお取引先各位にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承下さい。

実に丁寧且つ取引先の事を考えた通知でした。

直ぐに複数の取引先から電話及びメールが入り、

『ミスタートクラ。 OBON という仏教の行事の事に付いては初めて知り、とても良い勉強になりました。しかし、最後にある今週の金曜日は休業になると言う意味が分からないのですが、これは 今月の金曜日は か 金曜日から今月一杯は休みになる ということの間違いですか?』

と異口同音に聞いてきました。

それはそうです。片や一ヶ月ぐらいゆったりと夏休みをとる国民と、平日1日か2日の休みを絡めて週末を入れて数日休んで夏休みと言っている国民とでは、その辺の休みに対する感覚は全く異なるのです。

しかし私は内心苦笑しながらも、常に取引先には

『いや、間違いではありません。我々はたった一日の休みでも取引先に迷惑をかけない様に事前に連絡する事を徹底しています。この相手方の事を思いやる精神が 日本人の根底に流れている美徳 の一つです』

とちょっと苦しい説明していました・・・(笑)

そして、

『大切なのは休みの長さ短さではなく、如何に充実した休みを取るかどうかです』

などと更に苦しい言い訳もした懐かしい思い出もあります・・・(笑)




















都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: ビジネス タグ: パーマリンク

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