人間ドック

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多くの人達が毎年何らかの形で 身体検査 を受けていらっしゃると思います。

中には年に一度の 人間ドック の結果が異常が見られなかったことで、免罪符を与えられた 様に思っている人たちも少なからずいます。

私もその一人でした。


毎年欠かさずに受けていた 人間ドック の結果は極めて順調でした。

しかし、2008年の8月に偶然 『中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4の状態』 で発見されたのです。

最近、癌の発見経路は 偶然が1位 検診や人間ドックの約3倍、という 国立がん研究センター の発表した記事を読みました。

一般論として、癌治療の第一歩は 早期発見 に尽きると言います。 身体の部位にもりますが、多くの場合は発見が早ければ予後も良好で、難治性のがんでも早く治療を始めるほうが進行を遅らせることはできると言われています。

ところが、7月26日に国立がん研究センターが発表した 2008年全国集計報告書 には意外な事実が記されています。

 癌の 発見経路 のデータを見ると、がん検診が全体の7.7%、 がんの発見を目的としない健診・ドックが8.0%、 他の疾患を治療中・経過観察で偶然発見されたのが25.0%となっています。

欧米医療先進諸国と比較して、日本は がん検診率が低い ことが一つの理由にあげられています。

日本の検診率はわずか20~30%前後と、経済協力開発機構(OECD)の2009年調査結果がでています。 サラリーマンの場合、毎年、人間ドックに行く人は多いが、 基本的な診断メニューでは、見つからないがんも多い と言われています。

専門家は、

『がんが進行して症状が出てから治療をするよりも、症状がない段階で、がん検診で見つかったがんの方が小さい病巣でとどまり、転移もないことが多い。検診率を上げていくことが重要な課題』

と言います。

私も癌検診は受けていませんでした。

しかし、この度の2年半に亘る 癌との闘病生活 を経て、決して一般論だけに囚われてはてはならない と言うことも併せ痛感しました。

私の場合、発見された時点で レベル4の進行癌 で、施せる治療は二つしかないと言われました。

手術か放射線・抗癌剤の併用治療 のいずれかです。

手術の場合は、手術範囲が広範囲に亘るために身体機能の最低50%は失う と言われました。 

選択肢も無いままに、2ヶ月間入院して放射線・抗癌剤の併用治療を受けましたが、一旦退院したあとの最初の経過観察で、左首リンパ節に怪しい細胞が見つかりました。

精密検査の結果、微量ながら放射線・抗癌剤の併用治療で消失しきっていなかった癌細胞だったのです。

急遽 再入院して左首リンパ節を摘出する手術 を受けたのです。

癌との闘い に関しましては、毎週 水曜日 に闘病記を書いていますので、詳細はそちらに譲りますが、 人間ドックの結果だけで全てを判断する事 は危険です。

平均寿命が伸びた分、癌の発生率も高くなりました。

ある年齢に達したら、人間ドックに加え 癌検診 を定期的に受診することをお勧めします。

都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
カテゴリー: 健康 タグ: パーマリンク

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