バイキング

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バイキングとは 一般的に古い時代の北欧の海賊を指すように思われていますが、本来は8世紀から 300 年以上に渡ってスカンジナビア半島に住んでいた人々全体指す言葉なのです。

それらの人々の多くは農民や漁民であり、特に手工業に秀でていて、職人としての技量は同時代においては世界最高のレベルであったと言われています。

しかし、日本に於いて バイキング と言えば何と言っても現在では ビュッフェスタイル と言うほうが一般的かも知れませんが、食べ放題式の食事形式 のことを指すことで知られているのではないでしょうか?

北欧には スモーガスボード(smörgåsbord) という形式の料理があります。

意味するところは スモーガス はバターつきのパン ボード はテーブルですが、スウェーデン、デンマークなど北欧の料理で、テーブルに数多くの料理を並べ、各自自由に好きなだけでとって食べる形式です。

にしんの酢漬け、鮭やうなぎの燻製、キャビアなどの冷たい魚料理から食べ始め、ハムやレバーペーストなどの冷たい肉料理、その後に温かい魚・肉料理、最後にデザートを食べるという感じです。

この料理形式が日本に導入された時に、この

スモーガスボード

という舌を噛みそうな名前は日本人には馴染まないということでいろいろ考えた結果、

北欧=バイキング

ということで、この食べ放題形式の料理を バイキング料理 と命名されたと聞きます。

私はこの説は 当たらずしも遠からず だと思います。

しかし、北欧に行って バイキング料理 と言っても通じませんので、念のため・・・(笑)

それがいつの間にか バイキング=食べ放題 という意味になっていき 中華バイキング、和食バイキング、はたまた朝食バイキング などとバイキングという意味は本来の 食べ放題形式の北欧料理とは違う形 で使われるようになったのです。

2008年8月に 中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4の癌 が発見され、放射線/抗癌剤の併用治療に引き続き左首リンパ節を摘出する手術を受けました。

その影響で2年半に亘り 味覚 が殆ど無く、最初は食物に含まれている 塩味 しか分りませんでした。

プリンやアイスクリームを食べても、それらの甘味を引き出すために少量入っている  の味だけを感知して塩辛く感じ

『何故このアイスクリーム塩辛いの?』

などと聞いて周りの人間を戸惑わせました。

昨年末までは 塩味、 甘味、 酸味、 苦味のはっきりした味は分るようになりましたが、旨味やいろいろな味が混ざり合った微妙な味は分らない状態でした。

それ故、二年半の間は 食事は単に生きるための栄養補給 に過ぎず、食事を楽しむ事は有りませんでした。

今年になり徐々に味覚が回復して参り、今では80パーセントぐらいは回復したと思います。

更に、今年になって二年半以上忘れていた 食欲 というものを思い出しました。

それ以来、元来食べることが好きだったので、遠ざかっていた 馴染みの店 に顔を出すようになりました。

その中に子供達がまだ幼かったころから行っている表参道の バルバッコア というブラジルの焼肉料理屋があります。

牛を始めとした調理された肉のいろいろな部位をウェイターがテーブルまで持ってきて、客はそれぞれの肉を好きなだけ切り分けて貰って食べるというスタイルです。

肉以外でも サラダバー や ブラジル家庭料理 が食べ放題で、病気をする前は年甲斐も無く若い連中と張り合って 目一杯 食べて後で食べすぎを後悔していました。

この店には今年既に数回行きました。

二年半は食事もまともに楽しめなかったので、以前ほどの 大食い はもはやしないと思っていました。

しかし、回を重ねるごとに 後で食べすぎを後悔する ぐらい食べるようになってきました。

大病をしたのに全く学習をしていません・・・(笑)

でも、食べるという楽しみを長らく失っていた私からすると ブラジル料理のバイキング を満喫できる事は夢の様なことなのです・・・(笑)








都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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