
それは、日本民族や文化の起源などに関して近隣諸国とは切っても切れない歴史的な関係があることも一因ですが、寧ろ同じアジア人であるということを幼少の頃の強く意識して育ったからです。
私は如何なる人種に対しても偏見は一切無く、現在は外国で『日本人ですか?』と国籍を問われたら冗談で
”No, I am cosmopolitan(違います。私は世界人です)”
と答えています・・・笑。
私が幼少の頃は、欧米ではまだ日本人、中国人、韓国人を始めとするアジア人の区別は余り明確では無く、私も幼少の頃良くドイツ人やアメリカンスクールで
”Are you Chinese?(貴方は中国人ですか?)”
と聞かれました。.
外国でアジア人としての様々な体験を経て、子供心ながら 世界を大きく分けるとアジアは一つなんだ と言う意識が強まりました。
日本の昨今の韓流ブームには目を見張るものがありますが、私の幼少の時代はどちらかと言うと日本は、欧米諸国に対してはコンプレックスを強く意識していた反面、中国、韓国を始めとする近隣諸国に対しては、その反動で非常に上から目線で見ていた時代でした。
しかし、現在も目線の位置は変わっても本当の意味でお互いを受け入れあっているとは言えないと思います。何か一線を画したオブラードで包んだような付き合いで、本音の付き合いでは無い様な気がします。
特に政府レベルの遣り取りは、日本が常に一歩引いた屈折した関係になっています。
民間レベルの付き合いは密接さを増している部分は増えていると思いますが、国家間の付き合いをもっと、腹を割ってお互いに本音で物事を言い合えるものにしたいものです。
そうでなければ、本当の意味で近隣の友好国という関係にはならないと思います。
現在の近隣諸国との関係では、お互いの国に対して冗談の一つも言い合えないのでは無いでしょうか?
それに対して、北欧のスウェーデン、ノルウェー、デンマークの国々は、常に互いをジョークで牽制しあっています。
日本も常に顔色を窺いながら恐々と発言するのではなく、近隣諸国と互いにジョークを言い合える様な付き合いに発展して行って欲しいものです。
スウェーデン人から聞いたデンマーク人をネタにしたジョークをひとつ。
スウェーデン、ノルウェー、デンマークの農家ではヤギを飼っているところが多く、ヤギ小屋は強烈な悪臭を放つことで知られています。
ある時、スウェーデン人、ノルウェー人とデンマーク人が我慢比べをする事になり、誰が一番長くヤギ小屋で悪臭に耐えられるかを競うことになりました。
三人同時にヤギ小屋に入りましたが10分後にスウェーデン人が
『イヤー、もうあの悪臭には耐えられない』
と言いながら出てきました。
更に5分後、今度はノルウェー人が
『もう駄目だ。悔しいけど限界だ』
と言って出てきました。
そして更に5分立ったら
『あー駄目だ。こんな臭い経験は初めてだ』
と言いながらヤギが飛び出して来たそうです・・・笑。
エピローグ
このブログの原稿を書いているときに、ノルウェーで起きた悲劇的な大惨事の報に接しました。
現在分かっている事は、首都オスロのビル爆破も多数の死傷者を出したキャンプ場襲撃も、ノルウェー人男性単独の犯行だったようです。
私もたびたび訪れたことのある、北欧の平和な国ノルウェーで起きた惨事の犠牲者の皆様方に、心からお悔やみを申し上げたいと思います。