レターソング

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私が青春時代にさまざまなことで悩んでいた頃に心の支えになってくれた歌がいろいろありました。

その一つが 見果てぬ夢 という歌です。

ドン・キーホテの事を描いたミュージカルでドン・キーホーテ役を演じる往年の名優ピーター・オトゥールが、やはり往年の大女優ソフィア・ローレン扮する宿屋の下働きの女性に対して歌う Impossible Dream(見果てぬ夢)は、何度も挫折しそうになった私の心の励みとなり支えになってくれました。



To dream the impossible dream
(不可能な夢を夢見て)
To fight the unbeatable foe
(敵わない敵に立ち向かい)
To bear with unbearable sorrow
(耐えられない悲しみに耐え)
And to run where
the brave dare not go
(勇者が二の足を踏むところを駆けぬける)

中略

And the world will be
better for this
That one man, scorned
and covered with scars,
Still strove with his last
ounce of courage

To reach the unreachable star

(そして 傷つき疲れた一人の男が 残された最後の力を振り絞り 届きえぬ星に手を差し伸べる努力によって この世の中が少しでも良くなると信じて)

2008年から約3年間に亘る癌との闘病生活は壮絶でした。

出口の見えない暗いトンネルからいつまでも抜け出せない日々の中で、僅かな灯りでも見つけたいと必死にもがいていた日々の連続でした。

その中で、ついえてしまいそうな精神状態の支えになってくれた曲が幾つかありました。

その一つは、同世代でやはり喉頭癌の手術を受けた 桑田圭佑 の歌でした。

今がどんなに やるせなくても 明日は今日より素晴らしい

先の見えない不安と一向に回復しない身体の症状に日々悶々としていた時に、テレビCMでいろいろな短い 人生の場面を描いたストーリー の背景に流れる 桑田圭佑の 魂を揺さぶるような歌声は 荒んでいた心に一縷の光を当ててくれました。

しかし、疲れきった心に何よりもの支えになってくれた歌は レターソング という曲の英語版の歌でした。

一つずつ希望を失っていき、残こされていた最後の希望も失いつつあったときに

Dearest myself in 10 years………

10年後の自分自身へ、

10年後に今の自分を振り返ったら、今より10年先の自分の方が素晴らしいことが分かる。 だから今を信じて生きて。


心が洗われました。

バラード調の美しい旋律にピッタリとマッチしている歌詞、そして心に染み渡る歌声
 
レイニーのレターソング 

聴いてみて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=0xug6c30ST4



都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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