国歌

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私の恩人かつ人生の師の一人である聖路加国際病院の日野原重明理事長は、今年の9月で100歳の誕生日を迎えます。

日野原先生の日々のご活動を拝見していますと、本来なら驚異的と思える70代、80代のお元気なご老人の活躍もかすんでしまうほど、国内外のスケジュールを分きざみで精力的にこなしておられます。

聞くところでは公演は5年先まで予約が入っていて、新規公演依頼はそれ以降じゃないと無理との事です。

日野原先生は、毎週土曜日の朝日新聞に

『99歳私の証 あるがまま行く』

というコラムに寄稿されています。



7月9日の寄稿文に、各国がその国の特別な日を盛大に祝うのに対して、現在の日本には

『国民みんなが興奮する国家的、歴史的な行事がないような気がします』と書かれています。

確かに、7月4日の米国独立記念日を始め世界の多くの国には独立記念日、革命記念日、建国記念日などの名の下に、国を挙げて祝う行事があり、国全体が盛り上ります。

私は幼少の頃ドイツのアメリカンスクールで学びましたが、独立記念日が近づくにつれ日本人の私までワクワクする雰囲気が学校中にみなぎって、独立記念日の日は私は同級生たちと共に大喜びしていろいろなイベントに参加して盛大に祝っていました。

それを見て両親は苦笑いしていましたが・・・笑。

また、学校では毎朝授業が始まる前に、各クラスに掲げてある米国旗に向かって手を胸に当てて『忠誠の誓い』の言葉を復唱していました。

そして、ことあるたびに起立して米国国歌を歌っていましたので、いまだに米国国歌が演奏されると、条件反射で姿勢を正してしまいます・・・笑。

ひるがえって日本はどうでしょう?

以前小学生に『君が代』のことを質問したら『大相撲の千秋楽の時に歌う歌』と答えたと言う記事を読み、笑うに笑えない思いをしたのを覚えています。

しかし、確かに『君が代』が熱唱されるのは、大相撲の千秋楽やスポーツの国際大会のときが一番印象に残るのではないでしょうか?

一方、学校の卒業式のときに教員が、『君が代』演奏時に起立しなかったことで処分を受けたことを不服として、裁判を起こすなどということもおきています。

民主主義国家にそぐわない歌詞

などの理由を挙げる人もいるようですが、それでは日本が手本とした民主主義国家の本家本元ののイギリスではどうでしょう?

”God save our Queen(神よ我が女王を救いたまえ)”

と国歌を国民が熱唱しているではないですか。

国家レベルでも市町村レベルでも更に小さなグループのレベルでも、何かの下に皆が結集出来れば、そこには統一感が生まれるのです。

法治国家では法律を遵守することが最も重要なことの一つですが、法律も解釈次第でいろいろ違う考え方が生まれます。

法的な解釈では何が正しいのかという判断を最高裁に委ねる前に、一国民としてどうしたら国民が結集できるかと言うことを真剣に考え直す時が到来していると思います。

都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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