癒し

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我家には二匹の猫がいます。

一匹は六年前に東京虎ノ門事務所から歩いて数分の立ち飲みスタンドで会社の若い社員と飲んでいたときにフラフラと表れ、一旦は何処かに行ってしまいましたが、会計の時にまた偶然フラフラと現れたのを捕獲しました。生後二ヶ月ぐらいのノラの子猫でした。

見るからに病気持ちで動物病院に連れて行ったら、獣医から

『後二日遅れていたら間違いなく死んでいた』

と言われました。

運の強い男の子なので名前を ウィン(勝利) と名づけました。



もう一匹は、私が闘病中の2009年の初旬、自宅の庭に母猫と共に来ていたノラです。4匹の子猫のうち捕獲されなかった一匹の子猫が、ある日雨露をしのぎに軒先で寒さに震えながら雨宿りしていました。空腹だったようで、出したエサも貪り食う様な状態だったので捕獲して獣医に連れて行きました。

獣医には

『この寒さで栄養不良の状態だったら春まではもたなかった』

と言われました。

私も闘病中の暗い気持ちの時期でしたが、希望を与えてくれる女の子だったのでジョイ(喜び)と名づけました。


今では二匹ともすっかり我家の一員で二匹の様子は家内がブログでお知らせしています・・・笑。

http://ameblo.jp/win-joy/

二匹とも数奇な運命を経て私と出会い、そして獣医の言葉を借りるなら、後わずかなところで命拾いをした訳です。


私も2008年に 中咽頭癌が左首リンパ節に転移したレベル4 の状態で発見され、放射線/抗癌剤の併用治療、手術と癌の三大治療を全て受けました。

しかし、二年以内に8割以上の確率で転移再発し、三回目の正月を迎える事は難しいと言われた中、一番リスクの高かった二年以内に転移、再発はせず、迎えるのが難しいと言われた三回目の正月も今年の一月一日に無事迎えることが出来たのです。

そういう面では私も同様に後わずかなところで命拾いした訳です。

私の事も二匹の猫のことも、幾ら頭で考えても何故今日があるのかはについての答えは見つかりません。

人間の力の及ばない大きな力が働き、こうやって今日も生かされているという実感を持てるようになってから、人生が窮屈じゃなくなってきました。

今まで全て自分の力で全て解決できると思っていてもがいていた様々なことが、大宇宙の未知なる大きな力の前ではゴミの様なものだと実感できた時、肩の力が抜け自然体で世の中に正対することが出来るようになった気がします。

二匹と戯れている時、ウィンもジョイもゴロゴロと甘えて来ますが、私も同じ様な運命を乗り越えた二匹に心地の良い癒しと安らぎを与えて貰っています。

人は生きていく上で誰も自分では計算できない力の働きにより運命が左右されていく事を感じる事があると思います。

その力を人は、自分なりの窓を通して見て宗教、哲学、科学、はたまた未知の力などと関連付けようとするのでしょう。

最近のはやりの言葉で言えば

サムシング・グレート

の力という事になるのでしょうか。

先人が残した言葉で

人事を尽くして天命を待つ

ということは、正に自分の出来る事をやったら、後はこのサムシング・グレートの力に身を委ねるということなのでしょう。













都倉 亮 について

1953年生まれ。幼少の頃11年ドイツで過ごし、アメリカンスクールに学ぶ。慶大卒後三井物産に13年勤務。その後会社経営を経て現在執筆を中心に活動。日本の素晴らしい面、世界基準に変えねばならない面を長年の海外生活で培った目で発信して行きたいと思います。
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